採用面接の録画・可視化を通じて、お互いにフィードバックし合う振り返り文化を醸成。
株式会社大広
事業開発領域、コミュニケーション活動全般を支援する総合広告会社
- オンライン面接を可視化したい
- 面接のベストプラクティスをチーム内で共有したい
- コメント機能
- ダウンロード機能
- Zoom連携機能
- 採用面接がオンライン化によってブラックボックス化していた
- 面接官によって「対話力」に差があった
- 良い面接を振り返り、構造化面接をできるようになった
- 振り返りやフィードバックを通じた学習の文化が出来た
事業開発領域、コミュニケーション活動全般を支援する総合広告会社、株式会社大広。全国に7ヵ所の事業所、国内外20の連結対象グループ会社を有し幅広く展開されています。
今回は、 DX推進局推進チームでチーム&マネジメントリーダーを務められながら、採用プロジェクトにも携わっている坂本 宗隆様に『ailead』の導入理由や活用方法についてお話を伺いました。
コロナ禍で一気にオンライン化した採用面接。属人化解消のために、面接の可視化が必要だった。
まずは坂本様の所属するチーム、担当業務について教えてください。
DX推進局推進チームで、チーム&マネジメントリーダーをしています(取材時)。また採用プロジェクトにも関わっており、特に会社全体で新卒採用の改革に力を入れています。
aileadは、坂本様が担当されているその新卒採用プロジェクトにて導入いただいていますが、導入前の課題は何だったのでしょうか?
コロナ禍で、これまで全て対面で行っていた採用面接を一気にオンライン化したんです。それにより、それまでは他の面接官の様子が見える・聞こえる環境で行っていた面接が、完全にブラックボックス化してしまっていました。
面接は、面接官それぞれが自分たちの経験に基づいてある程度ノウハウ化はしていましたが、属人的な経験の差によって面接における対話の質が左右されているのではという仮説をもっており、どのように面接を可視化して対話のベストプラクティスを抽出していくかが課題でした。
社員からも学生からも評価の高い面接にするにはどのように面接を進めれば良いのか、チームに知見として蓄積していきたいと考えていました。
メンバー同士の「対話」を通して、成長し合えるチームづくりを。
導入の決め手を教えていただけますか?
aileadのUIを見たときに、ユーザー同士の「対話」を生むことをコンセプトとしたものだと感じたためです。また、文字起こし機能についても、その仕組みや開発体制から、今後どんどん改良されていくイメージができたことも導入の決め手となりました。
大広では、「ダイアログ・対話」をとても大事にしています。この「ダイアログ・対話」といったものが、ビジネスやマーケティング・顧客との関係性においても、採用でも大事だということを言っておりまして。例えば、採用面接のことを「テーブルダイアログ」と改名したり、エントリーシートを「ダイアログシート」と改名してその在り方を見直しているのですが、こういった思想がaileadのUIととてもマッチしていると思いました。
具体的には、aileadのUIを見ると、録画の再生画面のメインの位置にコメント機能があったり、直感的にユーザー同士の対話が促される仕組みになっているなと感じました。そのため、aileadであれば、メンバー同士がお互いの対話の中で良い点や改善点を話し合い、成長していくことができるのではないかと考えました。
動画にコメントを入れて相互フィードバック。社風のツッコミ文化が成長を加速。
実際に、aileadをどのようにご活用いただいていますか?
aileadのコメント機能を使って、他メンバーの動画にフィードバックし合っています。面接の録画をメンバー同士で同期および非同期で見直して、いくつかのポイントでコメントを入れるようにしました。
主に3つポイントを作っていたのですが、「学生の返答が素晴らしかった箇所」「面接官が良い問いを投げかけた箇所」「全体を通して良い対話になっていると思った箇所」このあたりを意識してコメントを入れるようにしています。そしてコメントを入れた後に、みんなで集まってコメントと録画を見ながら振り返ったり、非同期でコメントを見返したりしてお互いの録画を振り返るようにしていました。
これは大広の社風でもあるのですが、ツッコミの文化があるんですよね。なので、動画にコメントを入れることで、自然にフィードバックの対話が生まれるようになったのはとてもチームと相性が良かったです。
また、動画のリンク共有やダウンロード機能を活用して、うまくいった面接をまるごとシェアしたりもしていました。
どのような目的で動画のシェアをしていただいているのでしょうか?
選考過程で、面接官を増員するタイミングがあるのですが、その際に過去の良かった面接を動画教材のようにシェアしていました。これまで蓄積してきたノウハウや質問を覚えてもらうというよりは、うまく行った面接の流れを動画によってイメージしてもらうことで、より現場感のあるインプットをしてもらうことを目的としていました。
振り返りの文化が出来たことが大きな価値。構造化面接の基盤もできた。
どのような効果を感じていますか?
面接を録画して蓄積することで全ての面接が可視化され、自身の動画を見返す文化が出来ました。それまではZoomなどWeb会議ツールの機能を使って録画をしていたのですが、結局あまり見返さないんですよね。ですので、せっかく録画してもただのデータの蓄積になってしまっていました。aileadは、ただデータを貯めるのではなく、ダッシュボードで見返しを促進したり、フィードバックの対話を生むことを目的とした設計になっているので、振り返りの文化が醸成できました。実際に自分の面接の動画を振り返ると、「思ったより質問攻めにしてしまっているな‥」など気付きが多くありました。改めて、録画を振り返る事の重要性を実感しています。
また、構造化面接(*)の手法を一部取り入れることができました。うまく行った面接の録画から傾向を把握することで、学生とよりスムーズにコミュニケーションを取ることができる進め方を見つけました。導入前までは、面接官の質問力が高ければ良い面接ができるという仮説を持っていました。ですが良い面接の録画を見返すと、実際は異なることが分かりました。面接官の質問力だけではなく、学生との相互のコミュニケーションを促進する面接そのものの進め方が重要という事に気づいたんです。そういった流れを作ることで、以前よりも良い面接が出来ていると思います。
(*)構造化面接:応募者全員に一貫した質問をし、明確な基準に従って回答を評価する面接を指します。
今後組織として、どのようなことを目指していきたいですか?
これまでは新卒採用チームで利用してきましたが、今後はDX推進局で導入を進めたいと考えています。このあとIS(インサイドセールス)チームが立ち上がったり、セミナー企画等により、一気にオンライン商談が増えると予想しています。そのタイミングで、営業メンバーにもaileadを展開して、新卒採用チームと同様、「対話の文化」を通じて、振り返りやフィードバックによるトークの改善に繋げていきたいと考えています。
坂本様、本日はお話ありがとうございました。今後ともお力になれるようサービスを成長させていきます。