ブランディングは企業のブランドを確立するために必要な施策の総称です。
BtoBと呼ばれる企業間取引においても重要とされるブランディングですが、何から始めればいいのか悩んでいる担当者も少なくありません。
本記事では、ブランディングの概要や高め方などの解説とともに、BtoB企業における代表的なブランディング事例を紹介します。
オンライン商談の成果を最大化させるツール「ailead」の資料ダウンロードはこちら
ブランドとは、企業、サービス、商品などを識別するために設けられる固有の銘柄のことです。
社名やロゴマーク、商標(サービス名や商品名)などが該当します。
「企業ブランド」や「製品ブランド」といった使い方をすることも少なくありません。
顧客との信頼関係を築くための重要な要素のため、多くの有名企業が自社のブランドを確立しています。
なお、「ブランド(brand)」という用語は、古ノルド語の「焼印する(brandr)」という言葉が語源とされています。
焼印は、飼育している牛の尻に焼きごてを当てて印をつけることで、その牛が自分の所有物であることを表すために行われていました。
このように、自分の牛を見分けるために行っていた焼印がいつしか商品を区別する印となり、現在では企業イメージやサービス、商品のクオリティーを保証する「ブランド」になって定着しています。
企業が他社との競争を勝ち抜いて生き残っていくうえで重要なのがブランドの確立です。
そのために必要なのがブランディングです。
ブランディングとは、自社のブランドを市場で確立するための施策の総称として使われるマーケティング用語です。
いくつかの有名企業では、多くの人がブランド名を聞いただけで特徴的なロゴマークを一瞬で頭に浮かべられます。
どこの国で生まれてどんなサービスや製品を提供しているかといった情報もブランド名を聞いただけで思い浮かべることが可能です。
熱心なユーザーの中には、さらに多くの情報が頭にインプットされています。
このようなことが可能になるのは、当該企業によって的確なブランディングが行われていることの証明です。
ブランディングの最大の目的は、社名やサービス、商品名などを見たり聞いたりしただけで、その概要を思い浮かべられるようなブランドの構築です。
的確なブランディングによって構築されたブランドと顧客との間には、「あの会社なら安心」「あのサービスや商品なら安心」といった信頼関係が結ばれます。
その結果、リピーターになってくれる顧客が増え、その分野でのシェア(市場占有率)を向上させることが可能になったり、株価が上昇したりといった効果が期待できます。
また、ブランディングを実行することで自社のアイデンティティーを社員間で共有したり、社外へ発信させたりすることも大切な目的の1つです。
ブランディングを高めるためには、次の5つのポイントが重要です。
ブランディングの実行には営業部門だけでなく複数の部門が携わります。
そのため、スムーズなブランディングのためには、まず部門間でのコンセプトの共有が必要です。
部門間での共通理解が乏しいと施策としての一貫性が低下しかねないため、部門間での情報共有が大切です。
サービスや商品を取り巻く外部環境は常に変化しています。
そのため、そういった変化に対応するために、政治的要因(法律・税制・補助金・交付金など)、経済的要因(景気・賃金・為替など)、社会的要因(人口動態・ライフスタイルなど)技術的要因(ビッグデータ・デジタル技術・研究開発技術など)といった4つの要因(PEST)の分析が欠かせません。
ブランドを確立するためには、ブランドアイデンティティ、品質、個性、価値を包括した戦略が重要です。
良いサービスや商品というだけではブランドは確立できません。
ブランドが提供するより良い社会の姿、認識させたい品質、他社のサービスや商品にない魅力、ブランドが提供できる価値を意識した戦略の策定が求められます。
策定したブランド戦略を評価するために、その評価指標を設定して可視化します。
そのために必要なのはKPI(重要業績評価指標)の設定です。
KPIを設定することで、目標達成のポイントを数値化して管理できるようになります。
STP戦略とは、「市場を分類して細分化したうえでターゲットを選択し自社のポジションを決定」することです。
STP戦略を策定することで、顧客やニーズの整理、自社ブランドの強みの明確化、他社との差別化に関するポイントの把握などが可能になります。
BtoB企業のブランディングでは一般消費者だけでなく、社会、従業員、取引先、株主、投資家といった広範なステークホルダーが対象となるのが一般的です。
多くの有名企業が導入しているため、参考にできる事例も少なくありません。
トヨタ自動車のブランディングでは、生産性を落とさずに人員や在庫を減らした「KAIZEN」が有名です。
「KAIZEN」は社内で共感を得ただけでなく他社や他業種にも広がりを見せ、世界中の多くの企業で導入されています。
効率的に高品質の製品を生み出していることから、「KAIZEN」というブランディングはトヨタブランドの世界的評価の向上に大きな役割を果たしているといえます。
富士通ではブランディングの一環として、自社の技術を解説したウェブマガジン「富士通テクニカルレビュー」を発行しています。
掲載されているのは、主に技術に関する論文や解説文、技術者による座談会などです。
当マガジンには、社会課題の解決に役立つ自社の製品やサービスを紹介することで、富士通ブランドの価値を高める役割が期待されています。
タニタでは、「人々の健康づくりへの貢献」をコンセプトとしたブランディングを行なっています。
主な施策としては、社員の健康に配慮した社員食堂や、そのメニューを紹介した書籍の発行などが有名です。
また、社員食堂を再現した直営店舗を営業したり他店との提携を行ったりすることで、自社のブランドアイデンティティーを普及させている点に特徴があります。
タニタでは、このように個性的なブランディングを行うことで、コンセプト通りの企業ブランドの確立に成功しています。
今回は、ブランディングの概要や高め方などの解説とともに、BtoB企業における代表的なブランディング事例などについて紹介しました。
営業活動は、商談以外にも顧客へのメールでの連絡や社内での報告、議事録の作成など多くの業務を行う必要があります。
営業活動の成果を最大化させるためには、上手くツールを活用して、顧客に向き合う時間を増やすことが重要です。
aileadを活用することで、オンライン会議の文字起こしや録画データの社内共有が非常に簡易化されます。
ぜひ、aileadを活用して営業活動の成果を最大化させましょう。
↓aileadの資料ダウンロードはこちらから↓
aileadの機能詳細等を掲載したサービス資料をダウンロードいただけます。